経理業務はあらゆる企業で発生する不可欠な業務です。
経理代行のお客様に経理に関する悩みを伺ってみましたが、多くの会社で共通する悩みがあることが分かりました。
経理に関しての悩み
①月末の数字がなかなか出てこない
②経理担当者しか詳細を把握していない
③数字に誤りがあっても気づけない
④資金繰りが見えず、コスト削減もうまく進まない
⑤経理担当者が突然辞めてしまった
⑥身内の人に任せたくない
⑦他の従業員の給料額を知られたくない
⑧社長からの立替金の領収書が提出されてこない
⑨締め日と忙しい時期が重なる
⑩経理に相談できる人がいない
⑪会計ソフトを使いこなせない
⑫インボイス制度が始まったら消費税の処理が心配だ
⑬本業に集中できない
⑭税理士を変更したい
具体的にどのような内容なのか?
①月末の数字がなかなか出てこない
→会社の経営状況を把握したいが、なかなか月が締まらず数字を正確に把握することが難しいです。
②経理担当者しか詳細を把握していない
→経理担当者が1人の場合、すべての業務を担当できるためお金の流れを理解しやすいというメリットがありますが、一方でその1人が休んでしまうと何もわからなくなるというデメリットも存在します。
③数字に誤りがあっても気づけない
→1人で記帳業務を行うことでミスが見つけにくくなる一方、新しい税法への対応が難しいという課題もあります。
④資金繰りが見えず、コスト削減もうまく進まない
→中小企業では、経営者が本業と経理を両方担当する場合が多く、本業に専念するあまり経理業務が疎かになることがしばしば見られます。その結果、自社の経営状況を十分に把握できず、資金繰りが悪化するケースも多くみられます。 適切な会計帳簿を作成していなかったため、急な融資申請に対応できず、資金繰りが円滑に行かない事例もあります。
⑤経理担当者が突然辞めてしまった
→経理業務はベテランの方や経理知識のある方が担当しておりますが、産休など事前に予測可能な場合は適切な対応策が取られることがあります。しかし、急な体調悪化や家族の転勤、介護などの突然の退職が起きた場合、経理業務の引継ぎがスムーズに行われないことがあります。
⑥身内の人に任せたくない
→身内に経理を委託することで、経費を削減できるというメリットが存在します。しかしながら、身内との間で会社の資金と個人の家計が混同され、適切でない経理処理が行われるケースも考えられます。
⑦他の従業員の給料額を知られたくない
→従業員に給料明細の作成を依頼したいのですが、他の従業員の労働条件や給料額を知られたくないため、結果的に給料計算に時間がかかってしまうことがあります。
経理部門が抱える悩みは、①から⑭の項目が挙げられますが、今回は具体的に①から⑦の項目について取り上げてみました。次回は⑧から⑬について述べてみたいと考えています。