「変動費」と「固定費」について聞いたことがあるが、どういう意味か?
発生する経費には「変動費」と「固定費」の2種類が存在します。
経理代行がこれらの概念を解説します。
変動費は売り上げに応じて金額が変動する経費であり、一方で固定費は売り上げに関係なく必ず計上される経費です。
「変動費」と「固定費」ってどんなものが該当するの?
業種によっては、勘定科目も異なるため、それらを厳密に区別するのは難しいことがあります。
主な変動費とは
・原材料
・仕入原価
・販売手数料
・外注費
主な固定費とは
・人件費
・減価償却費
・地代家賃
・水道光熱費
・リース料
固定費に該当する中でも、人件費の中には残業代などが含まれ、変動費となります。
また、交通費は変動しますが、従業員の通勤費は固定費となるなど、実際にはきちんと分類することが難しいと経理代行は考えます。
「変動費」と「固定費」を分ける理由
2.経費の削減に取り組む
売上が減少した場合、固定費の見直しにより収益の改善が期待されます。ただし、固定費を削減するために従業員に不必要な我慢をさせることは、モチベーション低下を招きかねません。従業員のモチベーションを維持するためには、どのような対策が考えられるでしょうか。
● 立地条件の良い家賃は本当に必要か?
● ペーパーレス化による経費削減
● アウトソーシングによる人件費の見直し
● ペーパーレス化による経費削減
● アウトソーシングによる人件費の見直し
3.新しい事業をはじめる
新しい事業を始める際には、固定費をなるべく少なく抑えることが重要です。これにより、売上が増えなくても費用を制御することができます。ただし、代わりに変動費が割高になることがありますので、新規事業を始める際には慎重に検討しましょう。
利益を出すためにきちんと把握!
「変動費」と「固定費」を適切に区別することで、「限界利益」と「損益分岐点」という2つの指標が得られます。これらの指標は、利益を上げるために把握しておきたい重要な要素となります。
●限界利益とは
売上高より変動費を差し引いた金額
●損益分岐点とは
限界利益と固定費が0になる状態
赤字経営の場合、黒字経営に転換するためには、損益分岐点を基準にして固定費の見直しや売上目標を把握することができます。
経理代行や税理士にご相談を!!!
固定費と変動費は事業の性質によって異なります。より正確な経営分析の基礎となる数値を得るためには、事業の性質に詳しい経理代行や税理士に区分基準を明確にしてもらい、固定費と変動費の分類に関するアドバイスを受けることがおすすめです。
ご不明な点がございましたら、「MRYメソッドの経理代行」にお問い合わせください。