不動産業は、土地を仕入れ、建物を建築・販売することから、取り扱う金額が大きいことが特徴です。
経理の仕事は、大規模事業により会計処理が複数年にわたることもあるため、「期間損益計算」に注意が必要です。
不動産業は、分譲や仲介など多様な業態が存在し、経理代行においてもこれらの要素を考慮する必要があります。
不動産業の経理業務
不動産業は、土地や建物などの不動産を扱う性質上、経理業務は小売業などとは異なります。
また、業態によって不動産売買業、不動産開発業、不動産仲介業、不動産管理業、不動産賃貸業などの会計処理も異なります。
・不動産売買業
土地や建物を仕入れて売却をして差額を利益とします。
・不動産開発業
土地を仕入れて、商業施設やビル、マンション、リゾート施設、大規模宅地などを開発販売まで手掛けることです。俗に言うデペロッパーと呼ばれる業種になります。
・不動産仲介業
不動産の売買や賃貸を仲介する事業になります。売り手と買い手、貸し手と借り手との中華で手数料収入を得ます。
・不動産管理業
家賃の回収や不動産建物の管理業務を行います。
・不動産賃貸業
土地や建物を第三者に賃貸し賃料を得る事業になります。
勘定科目は不動産業独自の科目になります
勘定科目は不動産業独自の科目となります。
不動産売買業は、建物や土地を購入して売却することによって収入を得ます。在庫を計上する必要があることと、建物や土地の消費税処理、その他仲介料や固定資産税などの計上も間違いやすいので注意が必要です。
記帳の際には、仕入勘定ではなく棚卸資産勘定を使い、建築途中の物件は仕掛品勘定を使用します。
不動産開発業は、土地を仕入れて建物を建て、後の管理業務までを手がけます。主な収入源はテナント収入になります。
不動産仲介業は、不動産を所有するのではなく、仲介料を収入とするため、営業などが重視されてきます。不動産管理業では管理手数料、不動産仲介業では仲介手数料といった独自の勘定科目を使用します。
不動産賃貸業は、購入した不動産を賃貸し、収入を得る業務になります。使用される勘定科目について、収入の科目は賃借料になります。一般的な収入の科目は売上高といった勘定科目を使用しますが、不動産賃貸業では賃借料で売上を計上します。
他業種とは異なる経理処理
不動産業にはさまざまな事業があり、経理処理方法や勘定科目も他業種とは異なることが多い業種です。しっかりと理解して、契約形態に応じた会計処理を行うよう、経理代行では考えます。
不動産業の経理でお困りの時には
不動産業の経理処理は複雑な会計処理が多く金額も大きいため経理業務に不安がある方も多いと思います。経理業務に不安を感じたら、MRYメソッドの経理代行にご相談ください。